第25回
アーユルヴェーダが伝える夏のケア

5季節あるインドでは、日本の夏と期間が異なります。日本では春夏秋冬ですが、インド
では春と夏の間に雨季(日本の梅雨といえるでしょう)があります。雨季が終わる
7月からは
ピッタ(夏から秋の初めの火・水の要素)の季節です。 日本でも梅雨が終わると夏ですので、
この時期は身体の外側も内側もあまり暑くならないよう注意します。つまり、過剰なストレス、
疲労、食べすぎ、身体に熱を加える食事などは控え、身体を鎮静する必要があります。仕事から
離れ、自然をエンジョイするのもいいです。 海で泳いだり、海辺を歩いたり、家族や友人と
ピクニックも良いでしょう。 熱いお風呂はお勧めしません。朝早くシャワーを浴びるのがいい
でしょう。 身体が火照らないように水分補給が大事です。 この場合も氷水ではなく常温の水
がお勧めです。
さらに、この時期は特に胃や肝臓に注意すべきです。 アルコールやカフェイン
の取りすぎ、酸味の強い果物や飲み物、塩辛いラーメンなどには注意しましょう。甘いフルーツ
やサラダ、
100%フルーツジュース、少し渋みのあるお茶も取りすぎなければ大丈夫です。 
またこの時期影響を受けやすい身体の部分は皮膚・心臓・眼と髪です。太陽の下長時間いたり、
直射日光をあびると火焼や皮膚炎を起こし、それが原因で血液を汚し、経路が詰まりますので
心臓にも影響を及ぼします。また目を守るためにはサングラスをし、冷やしたローズヴォーター
やキュウリ水で目のパックを付けることをお勧めいたします。 


  一日のピッタの時間 (変換のエネルギー)

午前10時から午後2時 → 消化力が高い時間ですので一番主とする食事をとるといいでしょう。
午後10時から午前2時 → 体内での浄化の時間です。 しっかり睡眠をとりましょう。 カパの時間6時〜
10時 に寝てピッタの時間を寝続けることが大事です。 これにより精神的な安らぎや疲れを癒し皮膚の
再生もはかられます。 昼食後の昼寝、夜ふかしもピッタを増やす原因です。 さらに排便、排尿など
生理的欲求を我慢しないことも大切です。 アーユルヴェーダの教えとしては「自然の現象を無視し
続けると必ず病気を招く」とされています。 体内洗浄力、免疫力、回復力などエネルギーはすべて
生活習慣を乱さず、不規則にしないことで保てます。 続いて、アーユルヴェーダの知恵として古くから
伝えられている「夏の食事法」をお伝えします:

   夏(ピッタ)の食べ物ガイドライン

まず、前日の残り物、缶詰商品、冷凍食品、刺激物や油っぽい食品をさけ、代わりに
「無添加」「無香料」「フレッシュ」「作りたて」「オーガニック」「無塩や低塩分」
というキーワードを基準にしてください。飲み物は冷えすぎない程度、できれば常温の
ものがお勧めです。 甘味、苦味、と渋味のある食材を優先してとるようにします。 
酸味、塩味や辛味には注意が必要です。アルコール、カフェイン、酢、精製された
小麦粉や砂糖は避けます。 食べ合わせで気をつける組み合わせは「牛乳と魚」や
「牛乳と塩分」です。 食事を取るときは立ち食いなど急いで食べる
ことをさけ、落ち着いた空間で召し上がって下さい。 過食になりがちですので就寝前
3時間は飲食をしないこと。
また、消化不良なまま次の食事をしない。

夏のピッタ(火の要素)の食事療法
穀物 良い 小麦、お米(特に水分の少ない消化の良いインドのバスマティライスや
ジャスミンライス)、大麦、オート麦、からす麦、クスクス、うどん、パンケーキ、
パスタ、タピオカ
悪い コーン、アワ、キビ、乾燥からす麦、玄米、ライ麦、そば
豆類 良い ムング豆、小インゲン豆、豆腐(取りすぎは良くない)
悪い レンズ豆、コーン、味噌、醤油
野菜 良い 甘くて苦い野菜や緑色葉の野菜が良い: アーティチョーク、アスパラガス、
甘いビーツ、ブロッコリ、レタス、パセリ、キュウリ、スッキニー、オクラ、
カリーフラワー、キャベツ、マッシュルーム、ジャガイモ、カボチャ、調理した玉ねぎ
悪い 辛味の野菜: ビーツ(そのまま)、人参(甘ければ大丈夫)、ナス、ニンニク、
唐辛子、ホースラディッシュ、ラディッシュ、オリーブ(グリーン)、ほうれん草、
トマト(トマトソースも良くない)、かぶ、玉ねぎ(生)、ししとう
果物 良い 甘いフルーツ: 熟したりんご(調理してシナモンや蜂蜜をかけるとさらに効果的)、
アヴォガド、甘いアプリコット、甘いイチゴ、甘いさくらんぼ、ココナツ、甘いぶどう、
バナナ、 甘いマンゴ、甘いオレンジ、洋梨、甘いプラム、プルーン、レーズン、
すいか、メロン、甘柿、デイツ
悪い 酸味のあるフルーツ: アプリコット、イチゴ、さくらんぼ、酸味のあるベリー、
キウイ、グレープフルーツ、酸味のあるぶどう、レモン、ライム、オレンジ、
もも(甘くないもの)、 パイナップル、プラム、ルバーブ
乳製品 良い ミルク(温めたもの)、バター(無塩)、ギー、飲むヨーグルト(自家製甘いラッシー)、
クリーム、チーズ(ソフト)、アイスクリーム(少量)、カッテージチーズ
悪い ヨーグルト(そのまま)、チーズ(特にブルーチーズや塩分の高いもの)、
サワークリーム、クリームチーズ、バター
甘味料 良い 黒糖、精製されていないお砂糖
悪い 糖蜜、蜂蜜の取りすぎ
油類 良い ギー、オリーブ油(特にエキストラバージン)、ココナツ油、ヒマワリ油、大豆油
悪い アーモンド油、コーン油、紅花油、ゴマ油、キャノーラ油
ナッツやタネ類 良い ココナツ、カボチャの種、水に一晩さらして皮をむいたアーモンド(少量)
悪い 上記のナッツ以外は注意
動物性食品 良い 鶏肉、卵(卵白)、川魚、うさぎ、えび、七面鳥、鹿肉
悪い 牛肉、かも肉、卵(黄身)、子羊肉、豚肉、魚介類(海魚)
香辛料 良い コリアンダー、シナモン、ターメリック、サフラン、フェンネル、カルダモン、
パセリ、バジル
悪い 唐辛子、カイエンペッパー、玉ねぎ、ニンニク、マスタードシード、クローブ、
セロリタネ、フェヌグリーク、アサフォエティダ、ショウガ、黒胡椒、醤油、
ケチャップ、 マスタード

 

上記のリストはあくまで健康な人のための取り過ぎに注意するべき
ガイドラインです。夏の暑い日に良いとされるものを取ると体のバランス
が取りやすく、悪いと されているものを取りすぎると身体に熱を加えること
になり、体内のバランスを 崩すことにつながります。



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